お正月 箱根駅伝を応援しちゃおうライド

ひとつの目論見があった

箱根駅伝
今年90回を迎えた、この一大イベント
お茶の間で、コース沿いで、箱根の山道で
そこかしこで、日本全国がおお盛り上がるという

そして、コアな(?)自転車乗りにとっては別の意味を持つのだという

正月二日の早朝、大手町を駅伝スタートに先駆けて出発し
箱根最高地点まで後方より迫り来るランナーたちから逃げ切るという無茶な
そして胸熱なイベントなのだ。


↑コースレイアウト

90km以上全力疾走した挙句、箱根越えとか
どんだけ変態なんです?

このイベントをクリアするのは簡単な事ではないので
昨年12月をフルに使って、基礎トレをこなし
準備万端でその日を迎える、はずだったのだが

…言い訳はいうまい。

108kmフルコースは凄い変態さんたちにお任せしといて
ヘタレ自転車乗りのおれっちは、自宅からのんびり箱根のてっぺんを目指すのでした。


タイムスケジュールはこんな感じ
 8:00自宅をスタート
 9:35小田原
 9:55箱根湯本
12:00国道1号最高点

これだけゆるゆるな予定を立ててしまえば、どんだけ珍走モードでも
たどり着けるんじゃないのかなと


にょろっと8時すぎに自宅を出発
平塚から国道1号で箱根湯本へ向かうのだ。

血のにじむおもいで調整されたフロントディレイラーもパキっと決まりまくりで
さすがおれっち状態なのですよ


好天に恵まれて、日差しが暖かい


ほぼ無風なのでサクサク進むくん、こいつは正月から縁起がいいぜい


最初の補給を受けるべくピットイン

大磯署ちかくのローソンで補給ストップしていると
何台ものロードが箱根を目指して走り抜けてゆく

近いペースの人にへばりついて、楽をしまくって脚を温存して
地獄ののぼりに備えるのだ(無賃乗車サイコー


各大学ののぼりがはためく


箱根湯本は目と鼻の先

箱根湯本のすこし手前、山崎インター付近でみっちり渋滞
に引っかかり、もたついてると後ろから声がするので振り返ると
そこにはGIANTの人が困っている

ぉぉぅ、道塞いじゃってもうしわけないですね(へこへこ

え、違うの? どうやら箱根越え初挑戦なので道すじが
イマイチ萌えない・・じゃなくていまいちよくわからないらしいですよ

実はおれっちも迷っていたのですよ、てへ(まっつぐ行くだけなのに


三枚橋をすぎて、バス乗り場ですこし休憩をとりつつ
今後の計画を立ててみよう
基本行き当たりばったりなので、思うままにココまで走ってきてしまったので
ちょいとここら辺で、気を引き締めておかないといけないな





作戦は「ガンガン行こう」
と、考え抜かれた計画に基づいてアタックをかけるのだ


いよいよ始まる総距離13km、標高差780mのヒルクライム(わ〜ひ

にゅるにゅる進むと、見覚えのある人発見
さきほど困ってたGIANTの人ではないか

すでに心が折れかけちゃってるらしい
初挑戦なら無理もない、おれっちなんて箱根湯元にたどり着く前にポッキリとおr
あいや、なんでもありませんよ

お先にどうぞと促されちゃったので、ここはヒルクライムをかじった程度のロード乗りが
華麗にダンシングして先行することに
そして、いくつかのコーナーを越えたあたりで息切れしちゃうという
・・ここだけの話、飛ばして抜いていって追い付かれちゃったときのバツの悪さはハンパないので
たんたんと走ってゆくのがよいのだという事をいまさら思い知ったりして



4.5km地点、大平台をえっちらおっちら

ロード乗りもMTBでがんばる小学生もママチャリの人も
みんなで同じピークを目指し進むのだ


レトロでかっこいいの発見、なにこのサイドカー(?)
昭和のヒーローが駆っていそうなデザインですよキカイダー的な


6.5km地点、観光客でごった返す宮ノ下を通過


まだ中間地点、しかし早くもパワーダウン

宮ノ下をすぎて一気に勾配が増してきたあたりで
早くもダレまくりで、どんどんパスされる
抜きさられてついて行けないランナーの郷愁をちょっぴり味わいながら
ひたすらマイペースをまもりつつ


冷気漂う小涌谷


ありがとう! なんかわからんけど、ありがとう!


ここを上りきれば、ぶるああああああああぁぁ


やっとこ着いた、ちかれた

ガンガン上ってきたわりに1時間40分くらいかかってしまった
なんでだろ


去年のこの場所は風速18mという暴風と極寒の地獄と化していたようだけど
破れた大吉効果で、わりとぽかぽか、いきなり御利益MAXじゃないですか

 

箱根駅伝5区の熱いところを十二分に堪能したのち芦ノ湖

 

帰還ルートは箱根旧道を選択
コーナーのきつい下りなので、そこそこ自信のあるドライバーしか通らないので
交通量も少なく快適かとおもいきや、この下りはなかなかにエグいじゃないですか
ダウンヒルなんてキライじゃー、キライなんじゃー

大磯駅近くのファミリーマートで最後の休憩をしたのち
PM6:30くらいに帰宅

同じ峠を自ら上ってみる事で、選手の視点をわずかでも体験することができる
大手町から箱根まで走りきれれば大きな達成感をえらること間違いなしと確信するのでした。

走行距離 102.75km
取得標高 1201m


翌日の復路は、テレビの前でのんびり楽んだことはゆうまでもない

                           おしまい