あの坂 其の弐
連日続いた、豪雨や爆風が嘘のような
最高ののヒルクラ日和
去年の屈辱を晴らすべく足柄峠へと赴いた、あの日あの時
登った坂の名前を、オレっちらはまだ知らなかったんだ…
〜前回までのあらすじ〜
足柄峠との壮絶なるバトルに辛くも勝利(?)
したMyaとウニョ子さんではあったのだが
山中湖への道中は、激坂と暴風の地獄であった
足柄峠の展望台で見た富士山にこころを奪われたので
ちょっくら山中湖まで行って来る
などとほざいたのが運の尽き
清涼なる山の空気に心癒されながら進んだ先に
あの坂が待っていたのだ
ピーカンの空にこだまする、エキゾーストノート
富士スピードウェイから聞こえてくる、けたたましいエンジン音が
オレっちの貧脚をあざ笑うかのようだった、そして
峠入り口で補給しておいたドリンクで命を繋ぎつつ
休憩しまくりながらも登ってゆくのだ
明神さまに、いろいろと折られながらも
気力を絞ってたどり着いた一行を待ち受けていたものとは。
/○ω○\ノ「やぁ、よく来たね、回復してあげよう」
(´ーдー`) 「・・ウニョ」
()´д`() 「ふおおおぉぉぉぉ!」
富士山はケアルラを唱えた
ウニョ子さんのHPが回復した
MyaのHPが回復した
ウニョ子さんに霊力が宿った
Myaにはなにも宿らなかった
目の前に広がりんぐな雄大風景
疲れも嘘のように、ぶっ飛んでいきやしたよ、ええ
んむむ・・な・ん・だ・か
(`・ω・´)みなぎってきたー!!
やはり霊峰、これぞ霊峰
すっかり元気を取り戻したので、山中湖へ下りてなんか食べようね、と
EDGE先生に目をやると、バッテリーが上がった様で、すでに息絶えてた
「ふっかつのじゅもん」を唱えようとしたが
モバイルチャージャーを持ってくるの忘れたので、蘇生は諦めて、とにかく
なにか食べ物を〜
・・・あーっメンマ食いてぇ!・・じゃなくて、メンマてんこ盛りのラーメン食いたい
山中湖畔にたどり着き、食べ物やさんを探すも
華やかな賑わいなどは、どこにも無く
荒涼たる町並みだけだった(シーズオフだし、こんなもんよね)
・・・
日が暮れる前に帰還すべく最寄のコンビニで補給を済ませ
道志みちへ
そして悲劇は起こったのです
山伏峠のヘアピンに余裕の速度で突入したはずが
ブレーキングの瞬間、前後輪とも突如スリップ
そのまま壁に張りつきましたとさ
連日の豪雨で斜面を流れ下った砂が残っていたのか
前触れもなくいきなりズルっと来ました
ロードコンディション・ドライであっても油断は禁物だといことと
己の未熟さを思い知った瞬間であった
以降、順調に道志みちを下り切り、宮ヶ瀬を経由して
夕闇に飲み込まれつつある伊勢原の街を抜けて帰宅
無事帰宅するまでが、ヒルクライムなのだと
再認識した一日であった。
走行距離:141.59km
取得高度:3605m
走行時間:10:18.29(推定)
EDGE先生活動停止により詳細不明
出発時刻: 6時3分
帰宅時刻:19時00分
足柄峠ヒルクライム
クリアタイム:44分01秒
もっとがんばりましょう。