スイスからやって来たイタリア娘 ISP切断変 (編ではなく変)

長旅の末、はるばる海外からマイハウスへとお越しいただいた
Wilier Cento1こと「ウニョ子さん」

BELLATIさんとこで九割方組み立てられているとはいえ
長〜い部分をカットしたり、ペダルを取り付けたりしないと
乗って走ることが出来ないのですよ

アンカーさんを弄るために、いろいろと工具を買い集めてはいるものの
カーボンパイプやアルミパイプや、その他パイプを切断するための装備を持っていなかったので
遂にというか、とうとう買って来ました、「KANANOKO」を

ストロングツール(Strong TooL) ファミリーソー ブリスター 替刃付 32-10

ストロングツール(Strong TooL) ファミリーソー ブリスター 替刃付 32-10

買ってきたのはコレ、切味バツグンの謳い文句は真実なのか

あとは、覚悟を決めて斬るっ!

ノコギリくらいは、それなりに生きていれば何度か使う機会もあることでしょうが
なんせ今回斬るのは、大枚はたいてお迎えした自転車のカーボンフレームなのですから

万が一失敗しようものならば、一度も乗らずに全損になってしまう
緊張するなと言うほうが無理なのですから


しかし、部屋の隅で置物と化してる「ウニョ子さん」を一刻も早く走らせてあげたい
という熱い想いが、ワタシのチキンハートにめらめらと闘志をたぎらせるのだ


そして、とうとう運命のとき迫る
(ああ、ノウガキはもういいからとっとと斬れや、というみんなのツッコミが聞こえる・・)

しかし、ここに未解消の問題が一つ
カナノコと一緒に買うつもりだった、ソーガイドが手に入りませんでした
躊躇していても仕方ないし、フリーハンドで切断に成功した方もおられる様だし
ここはイッパツ、挑戦してみる価値あるんじゃない?
人生必要なのは「知恵と勇気」ということで、ソーガイドの支援無に挑むことに

今回挑戦するのはISPインテグラル・シートポスト」の切断です
サドルを支える支柱、シートポストが軽量化と強度UPのためフレームと一体化しているワケなのです

そのままだと、サドル高が80cmくらいになるので、「足長・・・・くもないオッサン」ではペダルどころか地面に足がつきません
ということなので、計測データを基に5cmほど切り詰めます


でも、やっぱりチキンなのでこんなの作ってみる

「カナノコを握り締め、斬るっ! 斬るっっ!」(CV立木文彦

ギコギコ・・ギコギコ・・・

汗だくになること数十分、ISPとの死闘を繰り広げたのでした

胃はキリキリするし、なんだか嫌〜な汗をかきましたよ
明らかに冷や汗ですな、コレ






で、結果は・・・・





ななななななな斜めったあああああああーヽ(`Д´)ノ
il||li _| ̄|○ il||l

ナンテコッタ



でも、大丈夫、これは演習だったのですから( ̄ー ̄)b
3cmくらいで試し斬りをしといてよかったよ〜、実戦だったら死んでたよね、確実に

そして今度はいよいよ本番です


全身全霊を込めて、斬らなくては勝機は決して見えやしない

ダンボール製ソーガイドを投げ捨てて



本番は、なんとか成功? うん、辛うじて



次に、切断面を丁寧にヤスリでならしていきます

パイプ状のシートポスト内にアルミの内筒を入れて、台座を被せるのですが
断面が不均一ではライダーの体重を均等に支えられないのでカーボンポストが繊維に沿って破断する危険性があるのです(たぶん)



最後の仕上げに、断面に瞬間接着剤を塗布します

カーボンクロスを樹脂コーティングすることによって形成されているフレームを切断してしまうと
そうめんの様に束ねられたカーボンファイバーがほつれて、強度が低下してしまう恐れがあるので
補強のために、樹脂接着剤で露出面を覆う必要があります(たぶん)



難関突破して、以下のとうりになりました。

ビフォー

アフター


今回の教訓:頼り無いナニカに頼るな 頼るならば、頼れるナニカに頼れ!
       汝、臆すること無く進め、さすれば道は自ずと開かれん


 WARNNING!!
  カーボンフレームの切断作業によって発生する粉塵は非常に微細であるため
  吸引してしまうと肺の深層部にまで達する可能性があります
  万一の健康被害を防ぐためにも、作業時には防塵マスクを装着し
  屋外での作業が推奨されております。

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