潜む罠

朝、窓辺からのあたたかな日差しに誘い出されて
うきうきウッキーな気分で愛車と共に川辺のサイクリングロードを駆け抜けてゆく

そんな楽しいサイクリンクの思い出は、こころを暖めてくれるもの
しかし、そんなサイクリングリードで悲劇は起こったのだ


先月末、酒匂川サイクリングロードで起きた事故の真相を探るため
Myaとウニョ子さんは、現場へと向かうのだ。

巷でよくいわれる事
「はじめて走る道は慎重に、慣れ知った道はより慎重に」
「サイクリングロードではゆっくり走ろう」
そんな、ありふれた事ではなく、もっと歴然とした何かを見出す為に



ここ富士見大橋が基点になっているようだ

幅員3mに満たない細道だけど、すごくのどかで
松の並木を抜け、酒匂川を右に見ながら15km/hというポタペースで進んでゆく

見通しの悪いコーナーも少なく、路面のコンディションもわりと良く
ついつい飛ばしてしまいそうになるが、強靭なる意志と神掛かった貧相レッグでゆるゆるとぽわわんと…

こんなにも和やかな風景に飲み込まれて、もはや当初の目的をすっかり忘れてポタリングモードに
突入してしまいながら走ってゆくと、見覚えのある風景にめぐり逢う


現場に到着、ここで落車事故が起きたようだが

路面に唐突に出現する、高さ5cm幅15cmほどの起伏
不ぞろいなその形状から、意図的に作られた起伏ではないようだ
年末恒例の道路工事祭りで、あちらこちらでは剥がされたアスファルトにできた
凸凹に比べると割と大人しい感じだけど

20km/h前後の速度では、ハンドルを取られることもなく通過してしまったが
どんな悪条件が重なってしまったら、この小さなジャンプ台で飛べるというのだろうか


帰り際の図、光源によってはまるで認識できない可能性も

被害者の方はしっかりヘルメットを装着しておられたという事だが
最悪な条件は、その効果までもを無力化し粉砕してしまったらしい。

同じく自転車を愛するものとして、ご冥福を祈る事しかできなかった
そして新たに肝に命じるのだった
初めての道はこれでもかというくらいに慎重に進むべきだと
サイクリングロードはゆっくり走ろう
高速走行したいなら、十分な道幅の舗装の整った道路で。

酒匂川サイクリングロードを終点まで走って、たどり着いたのは
大口河川敷グラウンド近くの大口広場



イナバウアー(?)な木がお出迎え

休憩できるベンチとテーブル、トイレも完備
休憩拠点としてもいい感じの場所ではある
足柄峠に挑戦するときにはお世話になるかも

というゆよりも、ここまで来たのだから上っていかないと


湿った路面と、そこにまかれた謎の白いパウダー
こりゃ下るときは注意しないと

後半脚がまるで回らず、のろのろとゴール
タイムは恥ずかしいので伏せておこう。

結局、事故の真相なんて何一見出せなかった、けれど
これだけは云える

なにがあっても家に帰りつけ

以上。


無念にも、あるべき場所に帰り着けなかった魂たちに、黙祷。