永劫あるいは終焉

台風一過のこの日

眩い朝の陽に包まれて目覚める
深い藍の元、白や灰色の帯が次々に流れていって

心地いいくらいの暑さと風に誘われて、木陰でうとうとしていたい
そんな一日だったけど、それだけの無為が許される身分でもなく

黄昏の時間をすぎた頃には
まるで、今日で世界が閉じてしまうんじゃないかと云うかの様な紅

こんなにも一日中、空を飽きずにみていた日もないのじゃないかな
短い人生のうちにも、そう何度も訪れる事のない、そんな一日
それが今日のこの時